三世 小堀政恒(宗實)

三世 小堀政恒(宗實)
三世 小堀政恒(宗實)

「遠州蔵帳」を編纂

 小堀正之の嫡男、政恒(まさつね)の功績は、現代の茶道研究でも基礎となっている「遠州蔵帳」の名で呼ばれている、「小堀家器財帳」を作成したことにある。遠州以来三代に渡る茶道具の来歴をまとめたものである。遠州の所有した道具、好んだ道具や自作の茶杓などを含む。茶法は父宗慶に学び、書は藤田乗因に就き遠州、宗慶と続く定家様を継承し、「恵慶集」など古典の書写もよくしている。
 元禄七年(1694)1月2日死去。享年46歳。廣徳寺に葬られた。