明けましておめでとうございます。
ご健勝にてお過ごしのこととお慶び申し上げます。
新型コロナウイルスが収束を迎えようとする中、昨年は全国大会が奈良薬師寺様を舞台に執り行われました。薬師寺中興の粗高田好胤猊下と兄弟を越えるほどの信頼関係で結ばれていらっしゃいました第十二代家元宗慶宗匠がご同行された昭和五十六年の印度仏蹟参拝団に、私は幸いにも参加いたしておりました。その折の感動が忘れられず、帰国後すぐに高田好胤猊下にお取り計らいを願い、当代お家元(当時若宗匠)にご指導を仰ぐこととなり、発足にあたっては高田好胤猊下より「福岡滾潨会」とご命名もいただきました。奈良薬師寺様での全国大会でお家元によるお献茶を拝見していると様々なことが思い出され、涙が止まりませんでした。ご同席の奈良を代表する本山の管長様方が「このように震える感動を戴くことは滅多に無い」と語り合っておられたこともまた忘れることが出来ません。
今年は「甲辰」の年、初心に戻り清らかな心で挑戦するその挑戦が、将来震えるほどに成功する六十年に一度の好機です。会員の皆さまも是非この好機を捉え挑戦されてみてはいかがでしょうか。
小堀遠州顕彰会館へのご喜捨、誠に有難うございます。より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
今年もよろこびの中に「世界に誇る」遠州流茶道を精進して参りましょう。 尊いお身体ご自愛下さいませ。
合掌
令和六年 元旦
遠州流茶道連盟
理事長 長谷川宗裕