謹賀新年

更新日:2020.01.1

お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

理事長より新年のご挨拶

令和初の新春を、身も心も新なる慶びと共に、お迎えになられたことと存じます。
旧年は世界の平和と国民の仕合わせ、繁栄のために、日夜、祈り尽されました平成天皇陛下がご退位になり、お厳かに新天皇陛下がご即位なさいました。
上皇様、上皇后様に心から敬意を表し、ご労苦をおねぎらい申し上げたいと存じます。
国民の父として母として仰がれました天皇陛下、皇后陛下(上皇様、上皇后様)を戴く日本国に生を受けましたことに、心から仕合わせを感じ、感謝申し上げずにおれません。
5月1日は御即位、10月22日には即位礼正殿の儀、11月14日の夜から15日朝にかけて大嘗祭。天照皇大神様、神々様にお食事をお供えし、共に召し上り祈願を勤修され、陛下としての初のお勤めをなさいました。
世界中の心ある方々が、精神性の高い御即位の儀礼に、日本国の歴史と品位に驚きと高い敬意の念で見守られました。
遠州流茶道も大名小堀遠州を祖とし、男子一系の御皇室に準じた日本国の伝統を守り継承いたして参りました。茶道界では唯一のお家柄でございます。戦国、徳川以来400年余の永き間、幾度もの飢饉、災害、疫病を克服し、茶道の正統派を守り抜かれてきました。かつて米国最大のメトロポリタンミュージアムに日本館が併設され、最も日本館に相応しい儀式でオープンセレモニーをすることになり、遠州流茶道にお献茶をお願いしたいと懇願されました。第十二世小堀宗慶宗匠のお点前にて、当に日本ここに有りの如くに厳粛に勤修され、参加者一同に感動を与え、畏敬の念を持って歓迎されました。私も弱輩ながら同席させていただきました。
本年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。オリンピック・パラリンピック、は単にスポーツの祭典であるだけでなく前回の英国においても明らかなように、文化の祭典でもあります。
第十三世小堀宗実家元は、首都東京の代表として大きな責任あるお立場でご活躍なさいます。私たち門弟にとって誠に誇り高く、心からご支援させていただきたいと存じます。
この度、若宮町宗家お家元の聖地である道場隣接地に、多目的に使える顕彰会館を建設することになりました。今日まで聖地であるだけに不自由だった場所に隣接して建設されることにより、活発な活動場ができますことは門弟にとりまして、永年、念願でございました。遠州流茶道顕彰会館の建設に、皆さまお一人お一人の心からの御喜捨をお願いいたします。
11月9日、日光東照宮本殿にて、小堀宗実お家元によるお献茶の儀が執り行われました。初代遠州公さながらの儀式は、三代将軍徳川家光公、御三家、諸大名が勢揃いされた時と同様の筆舌を超えた尊いお献茶でした。同席させていただいた門弟は大名に等しく、心から勿体なく存じました。遠州の門弟であることの喜びは一入でございました。
新天皇陛下のお姿も尊く、令和二年のお家元始め御宗家の弥栄、門弟の皆様のご健勝、お仕合わせを心より祈念申し上げます。
皆様とともに、一人でも多くの方々に遠州流茶道のよろこびを伝えてまいりましょう。

遠州流茶道連盟
理事長 長谷川 宗裕